2008-11-30

Liverpool



いまビエンナーレがやっているので、リバプールに弾丸ツアーしてきたんですけど、結果的にはほとんどAntony Gormleyの常設展示”Another Place”を見に行ったようなもんです。(ビートルズには脇目も振らず。)
遠浅の砂浜に3kmにわたって100体もの鋳造ゴームリー像が海を臨んで立ってる。潮の満ち引きや天候(めちゃ寒い。北欧並み!)や様々ないたずらにもめげず、遠くの水平線を見つめて立ち続けてるお姿の凛々しいこと。行った時は濃霧が立ちこめてて、一度に肉眼で見えるのはせいぜい5、6体。霧に霞む像と砂浜と海しか見えない光景はかなり異世界でおもしろかった。



もう1つのびっくり作品は、こちらも常設ですが、Richard Wilsonの"Turning the Place Over"。何でもない街中にある廃墟ビルのファサードが円くカットされて回転してる。
このアーティストはうちの大学の客員教授か何かで、この前レクチャーを聞きに行きました。他にも建築的でサイトスペシフィックな彫刻作品をいろいろ作っててかなり面白い。

2008-11-27

Asplund

スウェーデンの建築家と言えばアスプルンド。

Stockholm City Library
本の背表紙がこんなにカラフルに美しく見える図書館はないです。



Woodland Cemetery
なによりも、背の高い木々の足下に小さな墓石がどこまでも生えてる様子がかわいい。。。整列もせず、みんな好き好きに傾いて。



Lewerentz

St. Mark's Church
ストックホルム郊外。この教会の図面を描いたり模型を作ったりやらをしばらくやってました。



モルタルに溶解するレンガが独特。この穴は何なのかわからん。おそらく装飾。


 


Flower Kiosk
マルモの墓地内にある花屋さん。全てがシンプルで簡潔。何も隠さない、正直な建物。
多摩美図書館なみのコンクリートと面一のガラス。しかも40年も前に!

天井は断熱材のアルミフォイルがむき出し。晩年の作品ですがロックですね。

St. Peter's Church
マルモ郊外の教会。中は暗過ぎて綺麗な写真がなかなか撮れない!

粗いレンガにこのガラスの付き方もかなりロック。縁にはシリコンがモリモリで、きっとなかなか日本人にはできないディティール。




他にもあるけど、トップ3だけ。

実はこのUnit Tripはスウェーデンの建築家Sigurd Lewerentzの作品を見に行くのが主目的でした。今までの3つは早めに行って自分で勝手に見たやつ。
コペンハーゲンでは他にもブラックダイヤモンド(図書館)とかオペラハウスとかも見た。あとヒッピーの自治区クリスチャニアも!ここはかなりワンダーランド。時間がなくてゆっくり居れなかったけど、またいつか探検しに来たいです。この存在を公認してるコペンハーゲン、かなり成熟した街です。

2008-11-26

Grundtvig's Church









これもコペンハーゲン郊外。Jensen KlintとKaare Klintの親子による設計。1913年にコンペで当選し1940年に完成。結構新しいです。どこにも分類し難い不思議なファサードが静かな住宅街にそびえ建っててかなり異様な光景です。因に周囲の住宅も教会に合わせてデザインしてある。大雑把にはゴシックなんだろうけど、細かい装飾がほとんどない。内部は全部同じ淡黄色のつるんとしたレンガでできてて、普通のゴシック教会にはない爽やかさ。


Bagsværd Church


これもコペンハーゲン郊外。設計はJorn Utzsonで、彼はシドニーオペラハウスを設計したことで有名。うねる白い天井がものすごいですが、それ以外にもいろいろと面白い。もう細かい解説は省略





Luisiana


一つ目に訪れた建築にして今回の旅のおそらくベストがこれ。今まで行った美術館の中でも首位争いするぐらい素敵でした。しかも早めにコペンハーゲン入りして自主的に訪れた。

ルイジアナ美術館。Jørgen BoとVilhelm Wohlertの設計。
かなり大きい現代美術館なのに、大部分が地中にあり、外観は小振りで周辺の自然への溶け込むよう丁寧に設計されてる。外からは小さな建物が点在してるように見えるけど、中で全部つながってる。そんな地形への応え方が直島のベネッセハウスとかなり似ていて、安藤忠雄は間違いなくこれを参考にしてると思う。ボリュームだけじゃなくディティールもすごく繊細で、建物のデザインに統一感はないけど、すごく親しみやすい。特にドアなんて毎日多くの人々が訪れる美術館にも関わらず、住宅の庭に出るドアのようなさりげない。

カフェ。家具はヤコブセン。

離れた建物をつなぐこの回廊がいい。屋根の側面に貼られた木や、肩ぐらいの低い位置にある照明などがすごく暖かくてリッチで。



これは関根伸夫先生の。。。多摩美にあるのより小振りな気がする。これぐらいの方が威圧感がなくていいね。


家みたいに小さいスケールのサンルーム。おばあちゃんが家みたいにくつろぐ。

ジャコメッティとベーコンの部屋。スイスのバイエラー美術館にもよく似たジャコメッティの部屋がある。