2009-08-22

暗い部屋にて



(ロンドンに帰ってきました。)
うちの部屋は夕方になると西日が強くて堪え難い暑さになるので、カーテンを閉めて映画を観ておったら、窓の向かいの白い壁になにやら光が当たってる。
ぼろぼろのカーテンのちいさな隙間から漏れてる光ではあるようだが、なぜか壁全体がもやもやしている。
これはもしやと思ってカーテンの外の景色と見比べると、やっぱりカメラ・オブスキュラ!
隙間の大きさと向かい壁までの距離と強い西日の幸福な出会い。
北斎が描いた障子に映った富士山「節穴の不二」という絵をどこかで見たことがあったので、偶然に起こることもあり得るとはわかっていても、不意にこんなにきれいに写ってると仰天してしまいました。

2009-08-04

S









日本にも少しいたんですが、さらにひとっ飛びしてシアトルへ行ってきた。(また日本に帰ってきましたよ。)
妹があっちに留学しててそこに行ってみたいという母の付き添いという役目もありつつ、わざわざ行った一番の動機はこの怪物図書館がたまたまシアトルにあるから。
そしてOMAの建築作品をまともに体験するのはこれが初めてでした。なるほど、これがOMAというものか!ってゆうのがついに実感できた。本で見たり読んだりしてたOMAが形になって現れて、この人たちはほんとに新しい美学を作り出したんだなってことがわかった。好きかどうかなんて飛び越えて、彼らがやったことの巨大さに打ちのめされてしまう。

まずとんでもなく粗いということ。OMA建築は粗いとは知っていながらも、全体の構成もディティールも予想をはるかに上回る粗さ。この粗さ加減は実際に訪れてみるまでわからなかった。もちろん粗いなりにすごく選択が的確で、全体から細部まで貫く信念があって、投げやりの粗さではない。特にスキンの鉄骨の処理にOMAのすべてが詰まってる気がした。(他の作品を見てないのにこんなこと言っちゃっていいのか知らんが。)

スキンの鉄骨が水色に塗られていたとは実際に行くまで気付かなかったけど、この水色いい。空の青と溶け合っちゃったりして。水色と白くてふわふわした質感の天井の組み合わせなんてゆう、クレマスター3っぽい雰囲気も完全にすてきだ。