2009-10-02

2つの修道院

パリと南仏に行ってきました。
南仏での主な目的地はプロバンスの三姉妹と呼ばれる、三大シトー会修道院のうち2つ。(あと一つは時間がなく、またいつか、人生の後半にでも。。。)
2つともアクセスがめちゃ悪いですが、行きにくいほど巡礼し甲斐があるってもんです。



Abbaye du le Thoronet 










三姉妹の長女で、ロマネスクの最高傑作と言われている。
装飾がほとんどなくて簡素で無垢で抽象的で、建築の本質が現れている(などとよく言われる)。
装飾がゴテゴテの教会に見慣れてると、丸裸で未完成にすら見える。仕上げがなされる前のコンクリートみたいに。
石が黄色から赤色をしていて、そのマッシヴさもあって血の気の多い男らしい印象。
石のシャープなエッジとプレーンな面とで、量感がすごく力強い。

装飾のなさとかでは簡素で禁欲的と言えるけど、この力強さはむしろ誇大妄想的なんじゃないかと思う。石積みの精緻さという点では繊細さもあるけど、それよりも技術的には不器用で原始的で、古代の遺跡を見る印象に近い。洗練された到達点ではなくてあくまで原型。



Abbaye de Senanque








ル・トロネに比べると少し装飾づいてきている。それでもまだまだ簡素だが。
壁も少し薄く、石も白っぽくて女性的。
ル・トロネは完全に観光資源になってるけど、こっちはまだ現役の修道院で、そのせいかすごく静謐だった。
行ったらちょうどミサが始まった。純白のローブを着た僧たちが歌う賛美歌、というか読経がすばらしい。残響が信じられないくらいすごい。
最初に訪れたのがこっちってゆうのあるかもしれないけど、簡素な中にも程よく華のあるセナンクの方がどちらかというと好きだ。










セナンクに行く途中にあるゴルドの村。