2010-04-07

Kontakthof




Pina Bausch Tanztheater Wuppertalの"Kontakthof"を観てきました。
ピナ・バウシュは亡くなってしまいましたが、タンツテアターはベテランダンサー2人がディレクターを引き継いで存続するみたいです。でも新作を作るかどうかは不明。

Kontakthofは初演が1978年、65歳以上の一般人によるものが2000年、14~17歳の一般人によるものが2008年に作られました。
今回、素人老人と素人十代のやつを連続して観て、合計6時間也。
内容は全く同じなので、若者と老人を見比べられて面白いというわけです。
本来は年も相応のプロのダンサーによって演じられるべきところを、若さと老いと素人ってゆう不完全三拍子で演じるので、ぎこちなくて不自然でユーモラス。
前に観たNefesでもそうだったけど、ピナ・バウシュが描く女性らしさ、男性らしさが特に大好きです。
女性はドレス、男性はスーツ。すごく都会的で優雅なんだけど、同時になぜか滑稽。
きっと登場人物たちの心の内はもっと切実なのに。(タイトルの意味は「コンタクトを求める場」って感じだと思う。)

観ている時にふと、「舞台上で何もしないでいると、女性だけよりも男性だけでいる方が滑稽に見える」ってゆう感じのことを、パパタラフマラの小池さんが講義で言っていたのを思い出した。実際そうだった。
女性が舞台からいなくなって、スーツでびしっと決めた男性たちだけがぶらぶらと何もしないでいる瞬間があって、それがなぜか滑稽に見えた。もちろん彼らはプロと違ってそんなに容姿端麗ではないということもあるけど、男性がスーツで舞台上にぶらりと立っていることがなぜ滑稽に見えるのか?
男性だけでいると何か必要なものが足りなくて、何かしたいけどどうしていいかわからないってゆう、ぎこちなさがにじみ出ていた。。。
足りてないのは、、、目的か?女性か?
でも女性は男性ほどはそう見えないのはなぜ?自分が男性だから?
これは熟考を要する大問題だな。

よく喜劇は悲劇よりも作るのが難しいって言われるのとか、「天才を演じろ。そうすれば天才になる。」とダリが言ったのと同じように、とことんシリアスに、複雑に、難解っぽく仕上げることは以外と簡単なのかもしれない。そういったものもシャープでカッコよくていいけど、それは何かかっこ悪い部分をそぎ落とさないとできない。
ピナ・バウシュのこの作品のような、人間が本来、特に男と女という関係において持っている不完全さと滑稽さからスタートしたような作品は、人間の切り捨てられがちな大事な本性が表れているような気がして、深いところですごく共感できます。人間の本性はそんなにシリアスじゃないんでしょうかね。音楽もニーノ・ロータを使っていたし、フェリーニの映画を思い起こさせます。



タンツテアターは6月に大津と東京で"Komm Tanz Mit Mir”という作品をやるらしいので、日本の皆さんはすかさず行きましょう。

4 comments:

まなびーと said...

ニーノ・ロータ!
ピナ・バウシュはあすかさんに教えられて知りました。
6月の東京公演チェックしてみます。

全然関係ないが、東京ではウディアレンの新作がやっていて、とてもよかったです。音楽はフィリップ・グラスです。

hashi said...

フィリップ・グラス!
彼の映画音楽も間違いない。

東京公演あすかさんと観てきなはれ。ピナバウシュはデートに最適やね。
人気だろうから早めにチケット取った方がいいよ〜。

yasupa said...

でたー!
文章超しゅっとしてる〜
ずるいよ、はっしー。かっこいいなぁ

ところで、男の子がぶらぶらしてると滑稽ってすごくよくわかる。なんかおもしろいよね。話してる風の演技もなんか笑えるよね。
たしかに小学校とかの体育の時間のぶらぶらしてる男の子ってなんか笑えるなぁ

またなんかいこう!3人でいこう!
そのあとのシェイクもたのしかった!

hashi said...

おれかっこいい?!
そんな大事なこともっと早く教えてよ!

それはともかく、
そうそう喋ってるふりしてるところも、男の子は女の子よりなぜかおもしろかったな。
別に演技の上手い下手じゃないし、何なんやろう。

それもともかく、
あそこのシェイクはいいね!ピスタチオおいしかったから頼むといいよ。