2010-09-15

Upper Lawn











Alison and Peter Smithsonの別荘を見に行きました。ちゃんと許可を得てます。(得てもらってとも言います。)庭までで、建物には入ってないですが。

ここに行けるってゆうのはかなり貴重なので、嫉妬に悶える人々のことを思うとブログに写真を載せるのも勇気がいりますが、不屈のジャーナリズム精神でもって載せることにします。建物の1階部分は外から覗けたけど、今も人さまのお別荘なのでその写真は控えます。

スミッソンズはロンドンを始めヨーロッパではその影響力がほんとにすごくて、全ての建築道はスミッソンズに通ずるといってもいいぐらいの規範を作ったような人たち。 かつてうちの大学にも関わりがあったらしいし、ほんとによく言及された。参考資料としてしょっちゅう登場した。
この彼ら自身の別荘もこちらで超名作扱いな割に日本語では情報に乏しいので、珍しく簡単に解説をしてみます。
敷地はむかし修道院があった、石垣に囲われた場所で、その一角にあった石造の小屋の残骸をベースに作られていて、大きさもほぼその小屋を踏襲している。しかし、全く同じ場所ではなく、その小屋のフットプリントから数メートル横にずらし、その小屋の外壁であった煙突付きの石壁が建物の中心に来るように建てられている。構造もその壁と外周の壁に頼っていて、その他の構造は華奢。2階の床は石壁と2本のコンクートの柱梁で支えられ、構造から自由になった1階のガラスの面はスライドしてほぼ全開することができる。チークの窓枠、アルミの被覆が、フラットで簡素な立面を作っている。(そのフラットさよっていろいろと性能に問題があるようですが。)
今は変更されてしまったようだけど、当初はそのずらした分だけ昔の小屋の床が外に露出していて、そこがパティオになっていた。そして同じ理由で昔の小屋の窓も一つ庭に出ちゃってて、しかもちゃんとガラスがはまっている。

既存の構造物に対して応答するような形でデザインしているはヨーロッパではよくあるけど、ちょっとずらして煙突を中心に建てるという単純なことが、どれだけいろんな含みを生み出したことか。遺跡のノスタルジーを冒涜しているようでもあるし、それを甘受もしてもいるし、敬意と反逆が入り交じったような。煙突が男性性器の象徴ってことを考えると、それを建物に貫通させてるってことでエロティックな意味にも読める。そしてそんなことすべてに無関心であるかのような、クールで即物的な感じもする。反解釈主義の僕としてはあまり深く追求しないことにしますが、まあ要するに、環境とか時間に対しての振る舞い方が超おしゃれな建物だったってことです。

5 comments:

TETTA said...

超オシャレw

hashi said...

TETTA
”w”じゃなくて、まじめに超おしゃれなんやから!

hashi said...

ところで、この投稿についてarchiphotoさんがツイートされたおかげで、大ブレイクしてます!
ページビューが桁違いでびっくり。ありがとうございます。
でも実はこうなってもおかしくないと予想はしてましたけどね。それぐらい貴重。

Todome said...

こればかりは反応させてください。
嫉妬嫉妬嫉妬!

hashi said...

心中お察し申し上げます。。。
どめさんがあともうちょっと早くロンドンに帰って来てれば、絶対誘ってたよ!