2011-03-14

Far from Japan

ニュースに触れなければ普通の静かな週末。しかし自分の中の日本が騒ぎ立てるので、どうしても平穏な気分で過ごすことは出来ない。テレビ局の善意によってUSTREAMを通じてライブで日本のニュース番組を見ることができ、BBCなどでも常に報道しているので、遠くはなれたイギリスでも日本の非常事態に直に触れることができる。ネットのパイプがこれほど太く心強く感じられたことはない。でもそのせいで何も手につかないという弊害もあるが。こんな週末に限ってロンドンは天気が良い。
しかしそれらのニュース番組も、時間が経つにつれ同情を誘っているだけかのような報道が繰り返されるだけになってきてうんざりし始めた。(家族が行方不明になった少女が泣き叫ぶ様子を流して、こちらにどうしろと?)一瞬たりとも黙ってくれないテレビを断って、できるだけ静けさを取り戻そうと思う。僕が平穏に過ごしたからと言って誰かが困るわけでもない。これをとても幸いなことだと考える。僕の知る限り、身近な人が直接被害にあったということはないようだし、僕のような遠く離れた一般市民は何もしないで、静かに見守るということしかできない。そして平穏のありがたみを噛み締める。興味や同情を断ち切るのも簡単ではないが、必要なことはやるべき人たちが最善を尽くしてやってくれると信じている。
とはいえ、とりあえずBritish Red Crossを通じて、微々たる額だが募金をした。それでも少しは何かの役に立ち、こちらの無力感も収まるならば。僕にできることはほかに何かあるだろうか。

6 comments:

nanao said...

ここ数日ネットにかじりつきだったけど、思った以上に心が疲弊してることに気づいたので、私もニュースを見るのを少し休んでます。

代わりにこれ↓聞いてます。すごく今にぴったりだなぁと感じて。。
http://www.youtube.com/watch?v=DK49q9QOYjg

hashi said...

ナナオは親戚が被災地にいるんだって?そりゃおれなんかよりもっと疲弊するでしょうよ。でも無事でほんとによかったね。

つぶやきねソングねー。ツイッターを意識したのか、たまなまなのか。
大貫妙子がツイッターに興味があるとは思えないけど。
しかしこのアルバムはほんとに良いよね!

Kazuhisa MURATA said...

奇遇、でもないか。自分も最近この曲を頭の中に流してます。みんなの心情にぴったりきてるんでしょう。

このアルバムいいですね。


さて、今の状況は被災地だけでなく日本全体の、否、人類の問題。それだけに何ができるのか、何が大切で何を優先すべきか。

離れたところに居る者にとって一番大事なものは冷静さ、でしょうか。

まずは生命の救助と保障。それからそれぞれのタイミングで臨機応変かつ適材適所、いろんな役割のひとの出番になるでしょう。

阪神淡路のときがそうであったように、建築家、美術屋の出番は必ずある。まずは力を貯めましょう。

hashi said...

おお村田先生も聞いてるんですか。今聞くとほんとにぴったりきますよね。多くの人が同じ感情を持っているんでしょうね。
こうゆう時に自分の職能ちゃんと理解してを自主的に奉仕してる人たちはすばらしと思います。(たまにヒロイックなだけで空回りしてるのもありますが。)
美術屋の出番に関しては、神戸ルミナリエみたいな電気ばんばん使うようなやつだけは間違ってもしないで欲しいです。。。

Kazuhisa MURATA said...

もちろん。

紙とえんぴつ、地面と棒きれでもいい。そこからやと思います。


漠然と、しかいえないけれども芸術ないし芸術的手段は人を元気づけ、心を再生させると信じたい。

人が再びものを作るとき、
心の中に溜まっているものをアウトプットしたいとき、
失ったものを弔うとき、

紙とえんぴつがあればよい。あるいは声とリズム。

まずはそれらの出番でしょう。


最近、弔いということを考える機会があって、日本のそれのシステムは実によくできていることに気づきました。


…中略しますが、祈りという行為と芸術表現行為はnearly equal(語彙として正しいっけ?意味は通じますね?)と思う。


ルミナリエは商売屋さんの出番です。美術屋の出るまくではない。

hashi said...

たしかに弔いは美しいですね。芸術の原点の1つだと思います。ただ単に元気づけとか励ますとかだけじゃなくて、弔いの行為として芸術が役立てればいいですね。