2011-03-04

V&A


V&Aのコンペ案が公開されましたね。
このコンペはロンドンのVictoria&Albert Museumのコートヤードに、新たにエントランスを設け、その地下に企画展示室を作るというもの。
働き始めたTony Fretton Architectsも参加していて、ぼくは日本から帰ってきた次の日から、プレゼン制作に少し関わることができました。
かなり重要なコンペなのに、必死こいてる感がじがまったくなく、何に対しても力みすぎないところがこの事務所のいいところ。たぶん。でもこの力を抜いた感じがこのコンペにはふさわしい気もします。

図面も見なきゃよくわからないけど(というか載せてよ)、他の案のイメージを見た限りでは、Fretton以外のほとんどはいかにして地下のギャラリーに人をスムーズに導くかというところに焦点があるようで、その流れをスペクタクルな空間に仕立てているのが目立つ。Fretton案はどちらかというとコートヤードを囲む既存のギャラリーとの自然なつながりを大事にしていて、新たに作るエレメントは最小限。既存の部分と同じモザイクタイルの床をコロネードにも地下にも使っていたりして、既存の建物をかなり尊重している。地下への垂直移動は一カ所にエスカレーターとエレベーターでまとめられていて、これが地味すぎて空間的に他のより見劣りしそうなのが心配。
あと、Guardianの記事のコメントにある、”Tony Fretton's glazed colonnade will look great covered in pigeon-pooh”というブリティッシュジョークは真摯に受け止めなければ。これについては事務所の同僚も以前「パースに鳩の糞を描きこんだら?」と皮肉っていて、どうやらイギリス人の思考回路ではガラスの屋根と鳩の糞はわりと自然と結びつくものらしい。
ちなみに、上の画像は前回のプロポーザルで提出したもで、今回のと基本は同じ。(ネットで拾ったもので、リークではないですよ。)

おとといV&Aの人が事務所訪問に来てました。彼らは先週は日本に行ったと小耳に挟んだので、青木事務所にも訪れたのだと思います。そのリサーチの熱心さに脱帽。こうなると、選抜の判断材料としては、提出されたデザイン案もさることながら、その建築家のすべて、人柄、過去の作品などの比重もかなり大きくなるでしょうね。

もうすぐ審査員を前にした最終プレゼンがあるみたいです。結果が楽しみ。


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