2012-01-01

St. Benedict's Abbey



















Extension of St. Benedicts' Abbey at Vaals, The Netherlands, 1956-1986
Dom Hans van der Laan

とても美しい建築だと思うのですが、そのわりにあまり知られていなそうなので少し説明を。
Hans van der Laanはオランダに生まれ、デルフト工科大学で建築を学んだのち、修道士になり、主に修道院をごく少数設計しました。
これはその彼の代表作で、シンプルな要素のみで構成された空間はモダニズムの影響はもちろんあるけども、それを遥かに突き抜けた建築の原型を目指した強い意志が感じられます。
彼の主な関心は、空間をどう囲むかという極限まで原始的な命題に終始したようで、特に礼拝堂の中心部と側廊を隔てる壁柱の寸法とその間隔のプロポーションが絶妙です。独立した柱とその間隔にも見えるし、一枚の壁に穿たれた開口とも解釈できて、そのどっちつかずの壁/柱によって囲われた空間がなぜだか心地よい。彼はギリシャやローマの古典建築ではなく、ストーンヘンジに建築の規範を見出したようで、それもうなずける。

周りに何もない場所なのでもっと行きにくいかと思ってたけど、意外とそうでもなくて、アムステルダムから日帰りで行けきました。
アムステルダムからマーストリヒトまで電車で2時間半、そこからドイツのアーヘン行きのバスで30分ぐらいのところにあります。(一応オランダですが、距離的にはアムスよりむしろブリュッセルやデュッセルドルフからの方が行きやすそう。)